ニカラグア運河視察

This post was written by chiemin on August 30, 2015

「人類史上最大の土木工事」として賛否両論のニカラグア運河建設だが、中国人実業家の王靖(ワン・ジン)氏率いる香港ニカラグア運河開発投資(HKND)はすでに着工のセレモニーをすまし、まったくなんの環境への影響もないとする「客観的レポート」も提出され、勢いづいていたところだったのだが、度重なる住民からのデモや、王氏の投資資金への疑問、環境破壊とそれに伴う観光資源の破壊など、実際に建設できるのかどうか、雲行きが怪しくなってきている。

政治的な立場によって賛成・反対がはっきり分かれるこのテーマについて、政治的意図にコントロールされた新聞やネットを読んでいても事実がよくわからん、ということで、私とコーネリウスは実際に、太平洋サイドの入り口となるという、Britoという村へ出向いてみた。

途中でPlaya Giganteという観光地に立ち寄る。ヒッピー風の白人観光客に人気があり、水はきれいでなかなかの雰囲気だ。

途中でPlaya Giganteという観光地に立ち寄る。ヒッピー風の白人観光客に人気があり、水はきれいでなかなかの雰囲気だ。

美しい太平洋側のビーチへの観光客を呼び込もうと、舗装工事が進んでいる

美しい太平洋側のビーチへの観光客を呼び込もうと、舗装工事が進んでいる

なんだかよくわからない豚のマークだが、後ろの敷地に突如、大きすぎる豪邸がたっていた。豚ビジネスで儲けたのか、現地の人によるとコーンアイランドにも投資している資産家が住んでいるということだが、ちょっと怪しい、普通のビジネスではない香りがした。

道端にいくつもあった、なんだかよくわからない豚のマークだが、後ろの敷地には、大きすぎる豪邸がたっていた。豚ビジネスで儲けたのか、現地の人によるとコーンアイランドにも投資している資産家が住んでいるということだが、ちょっと怪しい、普通のビジネスではない雰囲気がした。

ナイスなカントリーロードがつづく。

ナイスなカントリーロードがつづく。

このあたりがBrito。村といえるほどのものはないが、いくつか農民の家があった。

Brito村へ到着する。村といえるほどのものはないが、いくつか農民の家があった。

建設マップのようなものがあったので見てみたが、全然関係なさそうだ

建設マップのようなものがあったので見てみたが、全然関係なさそうだ

あまりにも道がわるく、馬に乗ってきたほうがよかったのではないか、と後悔する

Brito付近はあまりにも道がわるく、というか道がなく、馬、もしくはロバに乗ってきたほうがよかったのではないか、と後悔する

HKNDによると、太平洋からの入り口としてBrito川を利用しニカラグア湖へのルートを作り、ニカラグア湖から大西洋側へはRio San Juanを利用しルートを建設することになっている。

HKNDレポートより、太平洋側建設予定図

HKNDレポートより、太平洋側建設予定図

・・・・・・・・・そしてついにたどり着いた、建設予定地のBrito川。

Brito川。水はない。

水はない。

Brito川から50mほど行ったところにあった、海への道。この先に建設現場があったのだろうか?定かではないが、怪しいアジア人の訪問に警戒し、不快感をあらわにしたローカル民が馬に乗って降りていったのは確かである。

Brito川から50mほど行ったところにあった、海への道。この先に建設現場があったのだろうか?定かではないが、怪しいアジア人の訪問に警戒し、不快感をあらわにしたローカル民が馬に乗って降りていったのは確かである。

ちょっとまって、ニカラグアってなに?という方はこちら

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